20代でのマイホーム計画

マイホームを建てるためのあれこれを発信していきます。

「家を買う時に」後悔しないために

はじめに

初めまして!北陸地方に住む28歳の「りょう」といいます。

賃貸暮らしもそろそろ終わりにしたいなと思い、現在マイホーム購入を検討しているところです。

しかし、家を買うとなると、多くの人にとって一生に一度の大きな買い物ですよね。

住宅ローンの返済期間も長く、漠然とした不安を感じています。

具体的には、年収の何倍もの金額が必要だったり、35年や40年という長い間、返済を続けていかなければならないことに少し戸惑っています。

今回千日太郎氏の『家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本』を読み、住宅購入は慎重に進めるべきだと改めて感じました。

同書では、住宅ローンの仕組みや注意点、住宅選びのポイントなどが詳しく解説されており、とても参考になりました。

そこでこのブログでは複数回にわたり、私が実際にマイホーム購入を検討する中で得た知識や経験を共有し、同じようにマイホーム購入を検討されている方の参考になればと思っています。

家を買う時に後悔しないためにはどうすれば良いか

不動産会社の営業マンを「取引相手」と考える

マイホーム購入は、人生で最大の買い物です。

そんな大切な買い物をする上で、不動産会社の営業マンとの出会いは不可欠です。

彼らは豊富な知識と経験をもとに、私たちにぴったりの物件を紹介してくれるでしょう。

しかし、同時に、彼らの仕事は「家を売る」ことであることも忘れてはいけません。

例えば、「この物件は、将来性が非常に高いので、絶対に値上がりしますよ!」と熱心に説明されるかもしれません。

確かに、その物件が将来性を持っている可能性はあります。

しかし、営業マンは、その物件を売るために、良い点ばかりを強調する傾向があることを覚えておきましょう。

家は人生最大の買い物ではなく、「人生のプロジェクト」という視点を持つ

「家は人生最大の買い物」という言葉は、確かに大きな金額が動くことを表しています。

しかし、多くの人にとって、家は単なる「買い物」ではなく、人生における大きなプロジェクトと言えるでしょう。

住宅購入は、住む場所を決めるだけでなく、ライフスタイルそのものを大きく変える可能性を秘めています。そのため、損得勘定に囚われすぎず、長期的な視点で考えることが重要です。営業マンの「掘り出し物」という言葉に踊らされ、安易に決断してしまうと、後々後悔する可能性もあります。

大切なのは、客観的な情報収集です。複数の不動産会社に足を運び、それぞれの意見を聞き比べることはもちろん、住宅ローンや税金など、関連する知識を深めることも大切です。また、信頼できる友人や専門家(住宅ローンアドバイザーなど)に相談することも有効です。

住宅購入は、人生の大きな決断です。 焦らず、じっくりと時間をかけて、自分にとって最適な住まいを見つけるようにしましょう。

賃貸と持ち家、どちらを選ぶべきか?貸借対照表で考えてみよう

「賃貸の方が得か、持ち家の方が得か」という疑問は、多くの人が抱く悩みです。この問いに対する答えを見つける上で、貸借対照表という概念が役立ちます。

貸借対照表は、企業の財務状況を把握するために使われる表ですが、個人にも当てはめることができます。

  • 資産: 現金、預金、不動産など、あなたが所有しているものすべて
  • 負債: 住宅ローン、借金など、あなたが返済しなければならないもの
  • 純資産: 資産から負債を引いたもの。あなたの財産の実質的な価値を示します。

賃貸の場合、あなたは建物を所有していません。つまり、他人の資産である建物に対して、使用料を支払っている状態です。大家さんは、銀行から借りたお金で建物を購入し、あなたから集めた家賃でローンの返済を行い、利益を得ています。

賃貸で支払う家賃は、以下の費用を賄うために使われています。

  • 建物の購入費用(住宅ローン)の返済: 大家さんが銀行に支払う借金返済
  • 建物の維持費: 修繕費、管理費など、建物を良好な状態に保つための費用
  • 大家さんの利益: 大家さんの収入となる部分

つまり、賃貸に住んでいるということは、住宅を購入した場合と同様に、建物にかかる費用を支払っていると考えることができます。

賃貸と持ち家のメリット・デメリット

区分 賃貸 持ち家
メリット

転勤やライフスタイルの変化に

柔軟に対応できる

初期費用が比較的少ない

共用部分の維持管理が不要

資産価値が上がる可能性がある

自由にリフォームできる

安定した住まい

デメリット

資産価値の上昇がない

自由なリフォームが難しい

将来の住居が不安定

初期費用が高い

住宅ローンの返済負担

固定資産税などの負担

不動産の維持費

貸借対照表が意味を持つケース

  • 住宅の買い替え: 今住んでいる家を売却し、新しい住宅を購入する場合、売却益や損失が、個人の資産に直接影響します。
  • 住宅ローンの返済困難: 住宅ローンの返済ができなくなった場合、最悪、家を競売にかけられ、多額の負債が残る可能性があります。
  • 相続: 相続によって不動産を取得した場合、その不動産の評価額や相続税などが問題となります。

賃貸と持ち家、どちらを選ぶかは、個人の価値観やライフプランによって異なります。どちらを選ぶにしても、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解し、将来のライフプランを考慮した上で慎重に決断することが重要です。

その際に貸借対照表は、自分の財産状況を客観的に把握し、最適な選択肢を選ぶための羅針盤となります。

タラレバの落とし穴

「あの時、こうしていれば…」と、過去を悔やむ「たられば」思考は、誰しも一度は経験するものです。

特に、マイホームや住宅ローンといった大きな決断を迫られる時、人は「あの時買っていれば…」や「あの時借りていなければ…」と、過去の選択を悔やみ、決断を先延ばしにしてしまう傾向があります。

「たられば」は、現実には存在しない別の可能性をあれこれと想像することです。

しかし、過去に戻ってやり直すことはできないため、「たられば」で考えても、現実は変わりません。

なぜ、特に住宅購入のような大きな決断で「たられば」思考が生まれやすいのでしょうか?

それは、住宅購入が人生において大きな影響を与える決断であり、一度決めると簡単には変更できないという重みがのしかかるからです。そのため、少しでも後悔したくないという気持ちが強く働き、様々な可能性を考えすぎてしまい、決断を先延ばしにしてしまうのです。

しかし、決断を保留することは、必ずしも悪いことではありません。住まいを選ぶことは、人生最大のプロジェクトの一つです。十分に時間をかけて検討し、納得のいく選択をすることは大切です。「今は決めない」という選択も、一つの決断と言えるでしょう。

決断を保留するということは、言い換えれば「時間が経過しても仕方ない」ということを決めたということです。

ただし、いつまでも決断を先延ばしにすることは、新たな機会を逃すことにつながる可能性もあります。ある程度情報収集を行い、自分の価値観やライフプランと照らし合わせながら、決断のタイミングを見極めることが重要です。

まとめ

マイホーム購入は、人生における大きな決断であり、多くの不安や疑問がつきまといます。このブログでは、マイホーム購入を検討する上で知っておきたいこと、特に不動産会社との付き合い方、住宅購入の考え方、賃貸と持ち家の比較、そして「たられば」思考について解説しました。

不動産会社は、豊富な知識と経験を持つプロフェッショナルですが、あくまで「家を売る」という仕事をしていることを忘れないようにしましょう。営業マンの言葉に振り回されず、客観的な視点で情報収集することが大切です。

住宅購入は、単なる「買い物」ではなく、ライフスタイルそのものを大きく変える「プロジェクト」です。損得勘定だけでなく、長期的な視点で考えることが重要です。

賃貸と持ち家、どちらを選ぶかは、個人の価値観やライフプランによって異なります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分にとって最適な選択肢を選びましょう。貸借対照表は、その判断を助けるツールの一つです。

そして、誰もが経験する「たられば」思考。過去を悔やむのではなく、未来に目を向け、決断を先延ばしにすることなく、一歩を踏み出すことが大切です。

マイホーム購入は、人生の大きなイベントです。焦らず、じっくりと時間をかけて、自分にとって最適な住まいを見つけてください。このブログが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

後のブログでは、以下の内容を予定しています。

  • 自分が買うことができる金額を知る
  • 価値が下がらない物件の選び方
  • 営業マンとの交渉術
  • 金利動向に左右されない住宅ローンの組み方
  • 万が一に備える保険は何を選ぶ
  • 知ってないと大損。節税と補助金について